おもやいっこ › 2015年08月
2015年08月08日
農業で地域を元気にしたい「スフィーダ」の挑戦。
●20代の彼らが農業生産を始めた理由
2.5町歩の田畑を耕し、4月からハウス栽培も始めた農業生産者スフィーダ。
メンバーは白井陽さん、白井俊充さん、保坂進之介さんの3人でいずれも20代。

▲左から 白井俊充さん、白井陽さん、保坂進之介さん
陽さんが、田舎の野菜をインターネットを使って都会へ売ろうと考えたのが始まりでしたが、後継者不足と耕作放棄地の実態を知り、自分で農業を始め、俊充さんが賛同。2009年、3反の耕作放棄地を耕し、東京から手伝いにきた保坂さんが3人目のメンバーに。
「農業をやって稼げるなら、外から若者が来たり、出ていく人も少なくなる。若い世代で農業を盛り上げ、耕作放棄地をなくしたい。」
と、白井さんたちは語ります。
●「スフィーダ」がめざすもの
スフィーダがめざした農業は、有機無農薬栽培。地域の先人たちに指導を仰ぎながら、誰もが安心して食べられる米作りや野菜作りに取り組んでいます。
少数多品目で、その数110種類以上。“おいしいものをきれいな形”で提供することを目指しています。
個人、スーパー、レストランと販売先も広がってきました。

▲近隣の農業者からの依頼もあり、徐々広がる耕作地には多品目の野菜が栽培されています
「ここまでこれたのは周りの人たちの応援があってこそ。これからもご縁をつなげ、だんだんと大きくなっていければと思っています」
と、俊充さん。淡々とした口調のうらに強い想いを感じました。
【取材を終えて・・・ 新城センター 杉江佳奈】
6月25日、「おもやいっこ」の取材のため、新城市のSFIDAさんを訪ねさせていただきました。事前にきいていた話では、SFIDAさんは平均年齢26、7歳とのことでしたので、「そんな人たちが、新城にいるんだぁ」くらいに思って、取材に同行させていただきました。
「新城から耕作放棄地を無くしたい!!」、「新城市は雇用が少ないから、自分たちが農業を盛り上げていけば雇用の創出が出来るのではないか」等、新城という自分たちが生まれ育った町を大切にしつつ、若い世代の雇用をも考えていて、しっかりとした想いがあって農業に取り組んでいるんだ と感心してしまいました。
農業は自然の影響もあったり、農作物はが病気になったりで、私の中ではとても大変なイメージがあります。取材に応じてくださったメンバーの白井さんは「自分たちが作っている野菜は安心安全にこだわった無農薬の野菜。だからといって、虫に喰われてたり、形が悪かったりしててもしかたがない...ではなく、見た目にも良質な作物を目指して頑張っている」と、おっしゃっていました。こういった考えを持って様々な作物を作っていることを知ることができ、消費者側の私からするととても頼もしく、嬉しく感じました。

▲お客さまにおいしく食べていただく野菜づくりについてとても丁寧にお話しをしてくださいました
また、白井さんのお話しを聴いていて、プラス思考な方だなぁ とも思いました。
作った野菜はレストランや料理教室などでも使われているそうですが、現在はまだ厳しいコメントばかりいただいているそうです。そんなコメントも有り難い言葉として受け止め、いつかこの人たちに「SFIDAの野菜はうまい!!」と言ってもらいたいという想いで作ってるそうです。
新しい事を一からスタートするのは、簡単なことではないと思います。それでも、「田舎で生まれ育ったからには田舎でしかできない仕事をしたい」、「耕作放棄地をなくしたい」、「プロにうまい!!という評価をもらいたい」など、自分たちが“こうしたい!!!”という強い気持ちがあって、だからこそ頑張れるのかなぁ と思いました。
私はヤクルトスタッフをやらせてもらって1年が経ちます。全然違う職種ですが、お客さまを相手にするところは一緒で...仕事に対する考え方、失敗してもネガティブになるのではなく、その経験を糧にしていこう!というところなど、今回取材させていただきとても勉強になりました。
私も、明日から自分のセンターでの仕事やお届け業務を頑張っていこう!!と改めて思いました。

実はスフィーダのメンバーさん、取材の日はとても忙しい日だったそうです。その中で、わからないことや、聴きたいことに終始にこやかに、丁寧におしえてくださいました
今回取材させていただいたSFIDAのみなさん、お忙しい中、ほんとうにありがとうございました。
2.5町歩の田畑を耕し、4月からハウス栽培も始めた農業生産者スフィーダ。
メンバーは白井陽さん、白井俊充さん、保坂進之介さんの3人でいずれも20代。
▲左から 白井俊充さん、白井陽さん、保坂進之介さん
陽さんが、田舎の野菜をインターネットを使って都会へ売ろうと考えたのが始まりでしたが、後継者不足と耕作放棄地の実態を知り、自分で農業を始め、俊充さんが賛同。2009年、3反の耕作放棄地を耕し、東京から手伝いにきた保坂さんが3人目のメンバーに。
「農業をやって稼げるなら、外から若者が来たり、出ていく人も少なくなる。若い世代で農業を盛り上げ、耕作放棄地をなくしたい。」
と、白井さんたちは語ります。
●「スフィーダ」がめざすもの
スフィーダがめざした農業は、有機無農薬栽培。地域の先人たちに指導を仰ぎながら、誰もが安心して食べられる米作りや野菜作りに取り組んでいます。
少数多品目で、その数110種類以上。“おいしいものをきれいな形”で提供することを目指しています。
個人、スーパー、レストランと販売先も広がってきました。
▲近隣の農業者からの依頼もあり、徐々広がる耕作地には多品目の野菜が栽培されています
「ここまでこれたのは周りの人たちの応援があってこそ。これからもご縁をつなげ、だんだんと大きくなっていければと思っています」
と、俊充さん。淡々とした口調のうらに強い想いを感じました。
【取材を終えて・・・ 新城センター 杉江佳奈】
6月25日、「おもやいっこ」の取材のため、新城市のSFIDAさんを訪ねさせていただきました。事前にきいていた話では、SFIDAさんは平均年齢26、7歳とのことでしたので、「そんな人たちが、新城にいるんだぁ」くらいに思って、取材に同行させていただきました。
「新城から耕作放棄地を無くしたい!!」、「新城市は雇用が少ないから、自分たちが農業を盛り上げていけば雇用の創出が出来るのではないか」等、新城という自分たちが生まれ育った町を大切にしつつ、若い世代の雇用をも考えていて、しっかりとした想いがあって農業に取り組んでいるんだ と感心してしまいました。
農業は自然の影響もあったり、農作物はが病気になったりで、私の中ではとても大変なイメージがあります。取材に応じてくださったメンバーの白井さんは「自分たちが作っている野菜は安心安全にこだわった無農薬の野菜。だからといって、虫に喰われてたり、形が悪かったりしててもしかたがない...ではなく、見た目にも良質な作物を目指して頑張っている」と、おっしゃっていました。こういった考えを持って様々な作物を作っていることを知ることができ、消費者側の私からするととても頼もしく、嬉しく感じました。
▲お客さまにおいしく食べていただく野菜づくりについてとても丁寧にお話しをしてくださいました
また、白井さんのお話しを聴いていて、プラス思考な方だなぁ とも思いました。
作った野菜はレストランや料理教室などでも使われているそうですが、現在はまだ厳しいコメントばかりいただいているそうです。そんなコメントも有り難い言葉として受け止め、いつかこの人たちに「SFIDAの野菜はうまい!!」と言ってもらいたいという想いで作ってるそうです。
新しい事を一からスタートするのは、簡単なことではないと思います。それでも、「田舎で生まれ育ったからには田舎でしかできない仕事をしたい」、「耕作放棄地をなくしたい」、「プロにうまい!!という評価をもらいたい」など、自分たちが“こうしたい!!!”という強い気持ちがあって、だからこそ頑張れるのかなぁ と思いました。
私はヤクルトスタッフをやらせてもらって1年が経ちます。全然違う職種ですが、お客さまを相手にするところは一緒で...仕事に対する考え方、失敗してもネガティブになるのではなく、その経験を糧にしていこう!というところなど、今回取材させていただきとても勉強になりました。
私も、明日から自分のセンターでの仕事やお届け業務を頑張っていこう!!と改めて思いました。
実はスフィーダのメンバーさん、取材の日はとても忙しい日だったそうです。その中で、わからないことや、聴きたいことに終始にこやかに、丁寧におしえてくださいました
今回取材させていただいたSFIDAのみなさん、お忙しい中、ほんとうにありがとうございました。
2015年08月08日
「親だから伝えられることがあります」発達障がいを持つ子どもたちと親をサポート
今年の2月、弊社豊川みなみセンター保育ルームで、保育スタッフを対象に、発達の凸凹がある子どもたちについて学ぶセミナーがありました。
そのときの講師が、NPO法人ゆうの荻野ます美さん。

▲荻野ます美さん(左)
一人でも多くの方に自閉症について知ってもらおうと活動する彼女の原動力になっているのが自分自身の体験です。
「息子が5歳まで過ごしたアメリカでは、息子にあった教育を受けることができましたが、帰国後は、相談先もわからない状況でした。その時の経験を生かし、どうしたらよいかわからない親御さんたちに、親として体験してきたこを伝えようと、11年前、同じ思いの人たちとNPO法人ゆうを立ち上げました。今、私が力を注いでいるのは、先生と親との間に生まれる理屈ではわりきれない間をつなぐためのお手伝い。東三河ヤクルトで行ったセミナーもそのひとつで、まずは、子どもたちと楽しく過ごすコツや工夫を知っていただこうと思いお話しました」と荻野さん。
「お母さんが元気でいられることが一番大事」
と話す言葉に力をいただきました。


▲まずは自閉症の子どもの気持ちを理解しよう そうすれば子どもの行動が理解できてくる
弊社の従事者に『自閉症啓発キャラバン Swing』として講演
【取材を終えて・・・ 豊川みなみセンター 鈴木衣代子】
7月13日、会社で発行している情報誌“おもやいっこ”の取材で“NPO法人ゆう”の荻野ます美さんにお話しをうかがいました。
荻野さんは個人的に数回お会いしたことのある方ですが、今回取材の同行をさせていただいて、改めて人としてのパワーがとてもある方だと思いました。今の私にとっての子育て(療育)の先輩でもあり、また先生でもあります。
荻野さんは、自ら発達障がいの子どもさんを育てた経験をもとに、“同じ立場のお母さんが頑張って子育てできるように”活動している方です。今回の荻野さんのお話はとても考えさせられることばかりで、うなずき、感心するばかりでした。何度聞いても目頭が熱くなりますし、悩みを抱えている母親たちにとって、とても励みになると思いました。
今回、私が取材スタッフのメンバーに加わったのは、私の息子(現在4歳)は2歳3か月の時からNPO法人ゆうさんにお世話になっているからです。今も、息子の訓練だけでなく、親自身の訓練もさせていただいています。親の目線から見た支援は、荻野さん自身の体験談も含め、とても分かりやすく教えてくださいます。まだまだ教わる事はたくさんあるので、とても助かりますし、心強いです。

▲私たち母親が子育てできるように応援してくれるから心強い と、鈴木さん
今回のおもやいっこを手にされた方々が、少しでも“発達障がい”について興味を持っていただき、そして知るきっかけになっていただけたらとても嬉しいです。
そのときの講師が、NPO法人ゆうの荻野ます美さん。

▲荻野ます美さん(左)
一人でも多くの方に自閉症について知ってもらおうと活動する彼女の原動力になっているのが自分自身の体験です。
「息子が5歳まで過ごしたアメリカでは、息子にあった教育を受けることができましたが、帰国後は、相談先もわからない状況でした。その時の経験を生かし、どうしたらよいかわからない親御さんたちに、親として体験してきたこを伝えようと、11年前、同じ思いの人たちとNPO法人ゆうを立ち上げました。今、私が力を注いでいるのは、先生と親との間に生まれる理屈ではわりきれない間をつなぐためのお手伝い。東三河ヤクルトで行ったセミナーもそのひとつで、まずは、子どもたちと楽しく過ごすコツや工夫を知っていただこうと思いお話しました」と荻野さん。
「お母さんが元気でいられることが一番大事」
と話す言葉に力をいただきました。

▲まずは自閉症の子どもの気持ちを理解しよう そうすれば子どもの行動が理解できてくる
弊社の従事者に『自閉症啓発キャラバン Swing』として講演
【取材を終えて・・・ 豊川みなみセンター 鈴木衣代子】
7月13日、会社で発行している情報誌“おもやいっこ”の取材で“NPO法人ゆう”の荻野ます美さんにお話しをうかがいました。
荻野さんは個人的に数回お会いしたことのある方ですが、今回取材の同行をさせていただいて、改めて人としてのパワーがとてもある方だと思いました。今の私にとっての子育て(療育)の先輩でもあり、また先生でもあります。
荻野さんは、自ら発達障がいの子どもさんを育てた経験をもとに、“同じ立場のお母さんが頑張って子育てできるように”活動している方です。今回の荻野さんのお話はとても考えさせられることばかりで、うなずき、感心するばかりでした。何度聞いても目頭が熱くなりますし、悩みを抱えている母親たちにとって、とても励みになると思いました。
今回、私が取材スタッフのメンバーに加わったのは、私の息子(現在4歳)は2歳3か月の時からNPO法人ゆうさんにお世話になっているからです。今も、息子の訓練だけでなく、親自身の訓練もさせていただいています。親の目線から見た支援は、荻野さん自身の体験談も含め、とても分かりやすく教えてくださいます。まだまだ教わる事はたくさんあるので、とても助かりますし、心強いです。

▲私たち母親が子育てできるように応援してくれるから心強い と、鈴木さん
今回のおもやいっこを手にされた方々が、少しでも“発達障がい”について興味を持っていただき、そして知るきっかけになっていただけたらとても嬉しいです。